給与ファクタリングの需要が増加 一般化していく給料債権ファクタリング

企業の資金調達を担うための一環として利用されるファクタリングですが、近年、個人借入に代わる新たな金策として注目を集めているのが、個人向け給料ファクタリングです。

新しいサービスであるため、あまり詳しい情報を知っている人が少ないのが現状です。

  • 給料をファクタリングするとは一体どういったことなのか?
  • 給料をファクタリングしてくれる会社があるのか?
  • 給与をファクタリングするのはどんな時なのか?

知名度の低い給与ファクタリングですが、需要自体は増えています。個人の新しい資金調達方法として注目されている「給与ファクタリング」について解説していきます。

給与前の金欠を解消するための手段?

給料ファクタリングとは、働いた分の給料を給料日前に現金化することです。簡単にいうと、個人向けのファクタリングサービスです。給料は、労働の対価として会社から後日支払われます。会社から個人への債権、つまり給料債権と捉えることができるのです。

給料債権をファクタリング会社に買い取ってもらうことで、現金化するのが給料ファクタリングの概要です。ファクタリングが借入ではないように、給料ファクタリングも借金ではありません。同様に、将来の労働を担保にした給料の前借りとも違います。後日利息付きの返済を迫られることもない、新しい個人の資金調達方法。それが給与ファクタリングなのです。

予定外の出費には給与ファクタリングが有効

給料日前でも不測の事態が待ち受けています。その時、必要となる費用を捻出するのは至難の技です。カードローンなどもありますが、借金にもなりますし、病気やケガなどの場合は高額になるケースも少なくありません。

  • 急な病気やケガ
  • 冠婚葬祭
  • 介護費用
  • 海外旅行などの費用

貯金がない、医療保険に入っていないなど、どうしても資金を調達する方法が見つからないこともあります。しかし、これら不足の事態というのは、お金がないといって済まされるものではない場合がほとんど。そんな救護策として給料ファクタリングが有効なのです。

現金を持つことで不安解消

給料日前になると現金が手元に残らないことがあります。会社に前借りを頼む勇気もなく、不安な日々を過ごしてしまうと仕事にも支障きたすことに。前借りは勤務先との信頼関係に傷がつく可能性もあります。個人とはいえ、給料日前の資金調達は家計にとっても大切なことです。家計の中には未だ現金払いのものも多く、

  • 町内会費
  • 子供の習い事の月謝
  • 医療費の3割負担分

など、突然の出費が発生し、現金が手元にない不安な状況を作りかねません。給料ファクタリングをうまく利用して手元に現金を置いておくことが不安解消に繋がるのです。

融資より手早く現金が手に入る

金融機関からの融資は、膨大な書類と審査などの手間がかかります。その上、申し込んだ時点ではまだ審査の結果は出ていないため、全額借りられない、もしくは審査が通らない場合もあります。あてにしていた融資が減額や融資不可能になれば、生活の資金繰りに支障をきたします。

給料ファクタリングの審査ポイントは、勤務先の信用力であり、利用者の信用力ではありません。勤務先の経営状態が良ければ、すぐにでも買取してくれます。

手続きが簡単

金融機関から融資を受けるには、法人と同じような手続きをする必要があります。

  • 膨大な書類への書き込み
  • 印鑑や印鑑証明の用意
  • 金融機関との面談

時間も手間もかかる上、これで100%審査が通るとは限りません。労力と時間を費やしても融資が受けられない事態もあるのです。こうした状況を回避するための対策として利用されているのが、給料ファクタリングです。給料ファクタリングは、融資で必要とされる書類の提出がないため、手続きがとても簡単です。

スピーディーな入金が可能

給料ファクタリングには、法人向けファクタリング同様、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。

2社間ファクタリング

売掛先に債権譲渡通知をする必要がない2社間ファクタリングも給与ファクタリングとして成立します。勤務先に給与債権の譲渡をしていることを知られません。入金された給料は、すでにファクタリング会社に売却済みの債権であるため、ファクタリング会社の口座にそのまま送金する必要があります。

お金が無いからと、入金せずに債権に手を付ければ詐欺罪として告訴される場合もあるため、絶対にファクタリングした給与債権には手を付けないようにしてください。

3社間ファクタリング

勤務先に給与債権譲渡の承諾をするため、貸し倒れリスクがない分、安い手数料で取引可能です。しかし給与債権を第3者に譲渡することになるため、場合によっては会社からの評価などが下がってしまう危険性もあります。企業ファクタリング同様、売掛先である自分の会社との関係性がしっかりしていなければ、リスクがあることを覚えておいてください。

2社間ファクタリングであれば、勤務先の承諾が不要なため、即日の買取が可能です。即日の買取ができるということは、申込んだその日のうちに資金を手にすることができます。

カードローンに落ちてもファクタリング可能

法人向けのファクタリングも同じですが、個人向けの給料ファクタリングも、審査対象が売掛先(給与の支払い元)であることがメリットです。個人の信用情報をチェックされるわけでは無いため、

  • 返済事故を起こしている
  • 自己破産や債務整理をしている
  • 過去に返済遅延を2回以上している
  • 複数社から借入がある
  • 給料の3分の1まで借りてしまっている

などの状態でも問題なくファクタリングを申し込むことができます。給料ファクタリングは、ブラック状態の申込者でも関係ありません。給料を支払う勤務先の信用力が審査されるのです。

高金利の心配がない

カードローンの場合、利息制限法により利息の上限が決まっています。

  • 元本が100,000円未満の場合:年率20%
  • 元本が100,000円以上1,000,000円未満の場合:年率18%
  • 元本が1,000,000円以上の場合:年率15%

この金利だけを見ると、3社間ファクタリングであれば、1ヶ月10.0%~20.0%で計算されるため年率換算だと100%を超えてしまいます。給料ファクタリングは、継続利用することもできますが、基本的には1回の取引です。

必要な金額分を買い取ってもらったら、それで終了。来月以降は通常の給料支払いに戻ります。カードローンのような常習性がないため、高金利の心配をする必要がありません。

ブラックリストにのらない

カードローンや融資を受けると個人でも情報が開示されます。審査の時点だけでも、

  • 本人を識別するための情報(氏名・生年月日・郵便番号・電話番号等)
  • お申込み内容に関する情報(照会日・商品名・契約予定額・支払予定回数・照会会社名等)

これだけの情報が借入情報として、金融機関へ共有されます。延滞を繰り返したり、自己破産したりしていれば、金融事故者として信用情報機関に挙げられてしまうのです。給料ファクタリングは、借入ではなく債権の売買であるため、個人信用情報には記載されません。

ファクタリングは生活に合わせた資金調達方法

給料ファクタリングの最大の特徴は審査対象が自分ではなく勤務先であることです。ただしファクタリング手数料は少々割高です。最近では、勤務先が倒産や給料の支払いを拒否された場合に備えて、ファクタリングする利用者も増えています。

給料ファクタリングは、生活に合わせた範囲で効率よく資金調達ができる新しい金策なのです。