頻繁にファクタリングを利用しているのなら考えて欲しい3つのこと

ファクタリングを利用するために覚えておくべき3つの要素とは何?

ファクタリング は、企業が保有している売掛金をファクタリング会社が買い取るってくれる資金調達の方法です。売掛金が支払いサイトの期日前に資金化が可能で、万が一売掛先が倒産した場合の支払いリスクを回避できるメリットがあります。最近では、経済産業省が積極的に周知しているため、利用している企業や個人事業主も増えています。

ですが、便利というメリットだけで頻繁にファクタリングを利用していると、思わぬ落とし穴が待ち受けているのです。今回は、ファクタリングを継続して利用するために把握しておくことを詳しく解説していきます。

要素1:ファクタリングにかかる費用

ファクタリングの手数料は、法律によって上限が決められてはいません。手数料はファクタリング会社と利用者の合意で決定します。ファクタリング会社を選ぶ前に、手数料相場を知っておくことが大切です。

手数料は2社間ファクタリングと3社間ファクタリングで相場が異なります。

  • 2社間ファクタリングの場合10~30%
  • 3社間ファクタリングの場合5%~10%

この範囲内が相場となっています

要素2:悪徳業者に騙されない

ファクタリングの認知度は上昇傾向にあり、ファクタリング会社も増えてきました。ファクタリング会社は、各社ともに取引先確保に努めています。中には魅力あるセールスポイントを前面にだし、顧客を獲得する会社も。

ですが、よく調べもせずセールスポイントだけで飛び込むと後悔することも。

  • 高額な手数料を請求される
  • 電話が携帯電話のみ
  • 見積書などの書類が粗末なもの
  • 追加料金を請求してくる
  • 契約書を作成してくれない

このような業者は要注意です。先に述べましたが、30%以上の手数料を請求してくる場合は、悪徳業者の可能性があるため契約は考えものです。

要素3:ファクタリングと手形割引の違いを知る

支払期日前、手形や売掛金などの売上債権を活用して資金を調達する方法に手形割引とファクタリングが挙げられます。

両者とも早期に資金調達する手段として用いられます。しかし、ファクタリングは、手形を譲渡して資金化する割引や融資と性格が異なるのです。手形割引するには、金融機関の審査があります。

  • 手形の信頼性
  • 受取人の企業の信頼性

信頼性の低い手形に対して審査が通らない可能性もあるのです。ファクタリングは手形割引に比べ審査が比較的緩く、早急な資金調達ができます。

ファクタリング経費は手数料だけなのか?

ファクタリングは、ファクタリング会社に売掛債権を買取してもらう仕組みです。金融機関の融資などに比べ簡単に資金調達ができますが、もちろんファクタリング会社に支払う手数料が必要になります。しかし、ただ単に手数料を払えばファクタリング成立する訳ではないのです。

間違いやすい掛目と手数料

ファクタリング成立の際、手数料とともに必要な経費【掛目】
掛目は手数料に含まれる費用と勘違いしている経営者もいます。ですが、掛目と手数料はその要素が全く違います。

ファクタリングでいう掛目は、【一時仮押さえ金】として扱われることが多いです。その相場は、

  • 3社間で80~90%
  • 2社間で70~80%

となっています。

手数料と掛目との違い

先にも述べましたが、掛目は売掛債権を資金化するための費用ではありません。

例えば掛目の計算はこうなります。

60日後が決済日の売掛金500万円分をファクタリング会社に譲渡しました。2社間ファクタリングでは掛目80%、手数料5%になります。

掛目:500万円×80%=400万円
手数料:500万円×10%=50万円
元本売掛金500万円-100万円(掛目)-50万円(手数料)=350万円

350万円が資金として使うことが可能な金額になるのです。500万円の売掛債権が350万円になるのは少ない気もします。ですが、掛目は先に述べたように一時仮押さえ金ですので、売掛金が回収された時点での清算となります。

悪徳業者に騙されないためのポイントはある?

法外な手数料を要求されると悪徳業者と考えます。ですが、悪徳業者は巧みな戦術で騙してきます。うっかり騙されたでは元も子もありません。悪徳業者に騙されないためには、

  • ファクタリングの仕組みを知る
  • 手数料形態を把握しておく

の2つが有効です。

ファクタリング会社のしくみを知っておく

ファクタリング会社には、

  • 銀行系ファクタリング会社
      →メガバンクを親会社にもつファクタリング会社
  • ノンバンク系ファクタリング会社
      →信販会社やリース会社、消費者金融などが出資するファクタリング会社
  • 大手独立系ファクタリング会社
      →信販会社などのノンバンクや銀行などの系列ではない、独立経営をおこなうファクタリング会社

に分かれています。それぞれの特徴を把握して、ファクタリング会社の仕組みを理解しておくことが、悪徳業者に騙されないための秘訣なのです。

手数料形態を把握しておく

ファクタリングにかかる費用の種類や金額相場を押さえておくことも大切です。また、契約前には費用の内訳もしっかり確認しておきましょう。

ファクタリングにかかる費用の内訳は、

  • 着手金
  • 登記費用
  • 印紙代
  • 事務手数料
  • 出張手数料

このような経費も含んだファクタリング会社の手数料が決定されるのです。これらの記載が曖昧だったり別途料金を請求してきたりするのであれば、悪徳業者を疑いましょう。

ファクタリングと手形割引の使い分け方は?

手形割引は手数料がファクタリングに比べると安くなっています。その反面、債権を現金化する際の契約には償還求償権が発生するのです。償還求償権とは債権が回収できなかった場合、売掛債権を買い取った者が、販売した者に対して買い戻す事を要求できる権利の事を指します。

ファクタリングでは償還請求権が発生しないため、その点は大きく違ってくるのです。

手形割引がもたらす影響とは

手数料が安いのが手形割引ですが、先に述べた償還請求権が発生するリスクがあります。仮に売掛先が期日までに倒産してしまうと、金融機関は、取引先に買い戻しを要求できるのです。手形割引をするのであれば、資金調達できたと安心しても回収不能になる不測の事態を視野に入れておかなければなりません。

ファクタリングがもたらす影響とは

ファクタリングは、手数料が手形割引に比べ高いです。それでもファクタリングでの取引が増加しているのは、償還請求権が発生しないためです。ファクタリングは融資ではありません。

売掛債権を買い取りしてもらうので、その後の売掛先の状況に関係なく資金調達が可能なのです。

臨機応変な対応が効率的な資金調達をもたらす

ファクタリングにも手形割引にも良し悪しがあります。経営者にとってどちらの方法で資金調達するのが望ましいか臨機応変な対応をおこなうことが、財務基盤の強化にも繋がるのです。

ファクタリングの利用頻度が増えた今だからこそ正しい知識を持つ重要性

ファクタリングの利用は、年々増加しています。利用者が増えるということは、ファクタリング会社も増加しているあらわれです。ファクタリングを利用する機会が増えた今だからこそ、正しい知識を持って効率よくファクタリングするのがベストなのです。