銀行融資VSファクタリング?銀行融資&ファクタリング?

銀行融資VSファクタリング?銀行融資&ファクタリング? ファクタリングの基礎情報

企業の資金調達方法といえば、銀行融資が一般的でした。銀行の融資担当者の「ツルの一声」によって、企業の命運が握られていたといっても過言ではありませんでした。どうしてここまで銀行が企業に対して力を持ったのか。

それは「手形」取引が日本の中心にあったからです。しかし、その手形取引自体も徐々に変化をしてきました。手形取引が「売掛取引」に移行してきたのです。売掛取引で発生した「売掛債権」は手形のような有価証券ではありません。簡単にいうと「ツケ」です。

ファクタリングは、この「ツケ」を買取ることで資金を調達する方法です。中小企業庁などもファクタリングの利用を推進しています。銀行融資はこのまま中小企業の「敵」になってしまうのでしょうか。銀行融資VSファクタリングという構図は、本当に正しいのでしょうか。

銀行は敵じゃない!

多くのファクタリング紹介サイトは「銀行融資よりもファクタリング!」を推しています。それは当たり前のこと。広告上「〇対△」とした方が、利用者の興味を引けますし、比較した説明を入れれば分かりやすいからです。

はっきりいってしまうと「銀行は敵ではない」のです。

銀行融資が無ければできないこともあります。シンプルに「銀行VSファクタリング」という構図を信じてはいけません。双方のメリットやデメリットを理解した上で、自社の資金調達方法にピッタリな方を選択してください。

銀行融資のメリットデメリットとは?

銀行融資のメリットとデメリットを見てみましょう。

<銀行融資のメリット>

手数料が安い

ファクタリングの手数料は最低でも5.0%程度です。銀行融資の場合、手数料ではなく「金利」になります。メガバンクなどの大手銀行では、1.5%~5.0%が相場です。

知名度と信頼度が高い

ノンバンクや街金、ファクタリングの新規事業者に比べて、日本の「お金」を管理してきた銀行は、やはり信頼度の次元が違います。特にメガバンクは破綻の心配もほとんどないため、安心して取引をしている経営者が多いです。

売掛債権の額以上に資金を調達できる

ファクタリングでは、売掛債権額を超える資金調達ができません。審査さえ受かれば、大きな金額を調達できるのは最大のメリットです。

審査に通ることで会社の外的信用度が高まる

銀行の審査は本当に厳しいです。赤字決算や税金滞納などネガティブな部分があると、ほぼ確実に融資は受けられません。審査に通れば、自社の財務状況に「お墨付き」をもらったようなものです。結果、取引先や仕入れ先からも信頼されやすくなります。

<銀行融資のデメリット>

審査から入金まで時間が掛かる

融資相談から審査を経て入金されますが、審査から入金までに長い時間が掛かる場合がほとんどです。緊急な資金調達には向きません。計画的な設備投資など、事前に計画を立ててから申込をすべきです。

審査が厳しい

何度もいいますが、融資決定までの審査は本当に厳しいです。赤字決算や税金の滞納など、重箱の隅をつつくように審査されます。赤字経営ではなくとも、審査前には税理士さんに帳簿内容の精査をしてもらいましょう。

借金が増える

融資は借金です。借りた金は返さなくてはいけません。ファクタリングは、リサイクルショップと同じようにモノ(売掛債権)を売ってお金を手に入れる方法です。ファクタリングで得た資金は何に使ってもかまいません。借金になる融資は、返済方法や運用方法などを細かく計画しなくてはならないのです。

依存すると銀行次第で破綻する可能性が高い

銀行融資の最も怖いところが「依存」です。資金運用を銀行に頼り切ってしまうと、銀行の破綻や融資打ち切りをされた瞬間に終わります。

ファクタリングのメリットデメリットとは?

ファクタリングのメリットとデメリットにはどんなモノがあるでしょう。

<ファクタリングのメリット>

審査対象は売掛債権と取引先の財務状況

ファクタリング最大のメリットといえるのが、審査対象に申込者の会社ではないという点です。売掛金の回収が確実にできさえすれば問題ないのがファクタリングです。逆に、申込企業の財務状況に問題がなく、取引先に問題がある場合は審査落ちする可能性が高くなります。

申込から入金までのスピードが早い

申込んでから入金まで「最短即日」という早さがウリのファクタリング。どうしてここまでスピーディーさが求められるのかというと、多くの中小企業が抱えている「黒字倒産リスク」を軽減できるからです。黒字倒産は、売掛取引は帳簿上はマイナス計上にならないものの、実際には手元に経費で支払うための資金が無い場合に起こります。

経費の支払いをするために銀行融資を申込んでも、実際に入金されるのは数ヶ月後です。最悪の場合、経費の支払いができないケースもあります。経費が支払えなければ「債務超過」になり、帳簿上は黒字なのに倒産してしまうのです。

経費発生から売上の入金までの「つなぎ」をファクタリングで担えるのです。

<ファクタリングのデメリット>

調達可能な資金額に限度がある

資金調達方法とはいっても、調達できる金額には上限があります。最近は少額債権のファクタリングも多くなりましたが、億単位の売掛債権を資金化できるファクタリング会社は限られているのが現状です。

売掛債権総額の満額は資金化できない

融資は申込んだ金額の100%を資金調達できるケースが多いです。ファクタリングは、債権総額から手数料と掛け目が差し引かれて資金化されます。1億円の売掛債権を資金化して1億円の資金調達は不可能だということです。

双方のメリットデメリットを相互補完が最強の金策

銀行融資とファクタリングのメリットデメリット。よくよく見ると、お互いのデメリットがメリットであり、メリットがデメリットであることが分かります。

資金調達において、デメリットを見比べて比較することは重要です。リスクが大きい分損害も大きくなります。銀行融資とファクタリング双方のメリットとデメリットを、互いに補完することが最も効果的な資金調達方法なのです。

効果的な銀行融資とファクタリングの活用方法

相互に補完しあう資金調達方法といっても、具体的にどのようにして活用すべきなのでしょうか。

  • 銀行融資=投資(将来的にペイできるもの)
  • ファクタリング=経費支払い(将来的にペイできないもの)

この方法がもっともスタンダードな考え方です。

設備投資や人的投資には、将来的に数倍になって返ってくる可能性が高いです。自動化のための機械などは人件費の削減にもなりますし、人的投資も将来的に自社の戦力として大きな利益を生み出す可能性もあります。

ファクタリングは、あくまでも「つなぎ」であることを念頭に入れるべきです。ファクタリングは簡単にいうと「ツケ」であり「給料の先払い」です。そのため、ファクタリングを当月に行うと、次月の入金日にはお金が無い状態になってしまいます。結果的にファクタリングに依存するようになってしまい、本来もらえるはずの利益が目減りします。

そうならないためにも、融資とファクタリングをバランスよく使うことが、資金調達において最も有効的な方法をいえるのです。

投資と経費を混合しない

経費も投資だ!という経営者は少なくありません。しかし、経費はあくまでも事業を完遂するための費用であって、将来的な利益アップのための費用にはなりません。投資はあくまでも将来確実に利益につながる行為です。投資と経費。その意味を混合させないようにしましょう。

銀行融資とファクタリングを有効活用すれば企業は成長速度を早められる

銀行融資VSファクタリングの構図は、あくまでも「広告上」のあおり文句でしかありません。銀行融資とファクタリング双方の詳細を把握し、その上で現在の自社に必要な資金調達を行いましょう。

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