ファクタリングは「売掛け債権を早期に現金化する方法」です。
資金を調達する方法は数多くありますが、その中でも「すぐに現金が必要」とする事業者の需要を満たしてくれるのは、ファクタリングやビジネスローンくらいでしょう。
ファクタリングのメリットは数多くあるのですが、借金にはならないと言う点、担保や保証人が必要とはならない点、会社の経営状況に左右されない点など、他の資金調達にはない資金調達に関して大きなメリットがあるところです。
まともなファクタリング業者を選ぶ必要がある
ファクタリングを利用しようと思ったときに必要なこととしては、「自分にあった業者を探す」と言うことです。
しかし自分に合った業者を探すことは意外と難しいのです。一概に「この業者がお勧めです!」とは言い切れないのがファクタリングの難しいところです。なぜなら「会社の経営スタイル、状況、さらには事業者の考え方など」により、利用に適したファクタリング会社が異なってくるためです。
ただし自分に合ったファクタリング会社はどこなのか?ということですが、数多くあるファクタリング会社の中から最適な業者を選ぶのは至難の業です。逆の見方をすると「選ばない方が良いファクタリング会社」さえ知っておけば、大きなハズレを引く可能性は少なくなります。
一般論での話ですが、知名度の高い、もしくは長く経営をしてきているファクタリング会社は、外れない可能性が高いと考えられます。
知名度が高い
逆算で考えてみるとよいでしょう。
知名度の高いファクタリング会社は、利用者数が多い、もしくは宣伝がしっかりできているということです。
利用者数が多いということであれば、それはそれで利用する理由になります。
宣伝がしっかりできているということは、宣伝に予算を回せているということです。ライバルが多い中でも知名度があるということは、ライバル以上の広告費をかけることができていると考えられます。つまりそれだけ利用者がいるということです。
多くの利用者を抱えているファクタリング会社の場合、比較的安心して利用できるものです。
長く経営をしてきている
長く経営をしてきているファクタリング会社も、選択肢の1つに入れてもよいかもしれません。
長く経営をしてこれているということは、しっかりと利益が上がっているということです。つまり継続的に利用者がいるということです。
継続的に利用されているということは、それだけで安心材料となります。
なぜまともな業者を選ぶ必要があるのか?
ファクタリング 業者になるためには特別な資格は必要ありません。そのためだれでも業務を開始することができてしまうのです。
よく勘違いされやすいのですが、ファクタリングは貸金業ではありません。つまり貸金業の資格を必要としません。貸金業取扱主任者の資格の合格率は役3割とされています。比較的ハードルの高い資格となっており、ある意味その点で参入のフィルタがかかっています。
しかしファクタリング は、先にもお話しした通り特別な資格は必要ありません。
このことから、良くも悪くもさまざまな人間が参入して来てしまうのです。
悪徳業者に気を付ける
ファクタリング 業界へは本当に様々な人間が参入して来ています。基本的には真っ当な業務を行なっているのですが、中には闇金まがいの営業を行なっているとされる会社の存在も指摘されています。
悪徳とされる業者が行うこととして主な方法として「利息の請求」です。
繰り返し話しますが、ファクタリングは貸金業ではありません。お金は一切貸していない手数料商売です。つまりお金を貸したことにより発生する利息や年利といった概念は存在しません。
ところが、この利息や年利を請求してくる業者がいるのです。
もう少し詳しくお話しします。
利息や年利を請求する業者の方法
たとえば以下のような感じです。
普通のファクタリング 業者の場合
100万円分の売掛け債権を持っていたとします。売掛金の入金は2ヶ月後。でも今すぐに資金が必要。
そこでファクタリング 会社に売掛け債権の譲渡を提案します。
ファクタリング 会社は100万円の売掛け債権を90万円で購入。これにより事業者には90万円の現金が入ることに。
2ヶ月後、入って来た売掛金100万円をそのままファクタリング 会社に入金。
これによりファクタリング 会社は10万円の利益を得ます。
これで一般的なファクタリングの流れは終了です。もしまた資金調達したい場合には、新しい売掛け債権を用意する必要があります、
悪徳ファクタリング 業者の場合
100万円分の売掛け債権を持っていたとします。売掛金の入金は2ヶ月後。でも今すぐに資金が必要。
そこでファクタリング 会社に売掛け債権の譲渡を提案します。
ファクタリング 会社は100万円の売掛け債権を90万円で購入。これにより事業者には90万円の現金が入ることに。
2ヶ月後、入って来た売掛金100万円をそのままファクタリング 会社に入金・・・しようとしたのですが、会社のお金が足らず一部しか入金できないことに。
通常のファクタリング 契約ではこれは契約違反となります。
しかし遅れての入金を許可。しかし遅れた分の利息を請求することに。
この段階で本来のファクタリング とは異なる形となってしまうわけです。そして利息をとっていることで「貸金を行なっている」行為となってしまいます。
そのほかファクタリング は貸金業ではないため、取り立て行為ができません。しかし悪徳とされる業者の場合、容赦ない取り立て行為が行われることも。
このように付き合うファクタリング 会社を間違えただけで、ファクタリング を利用する前以上にひどい状態となることも。
どの業者が良いのか?
どのようなファクタリング 業者を選べば良いのでしょうか。
実はそれほど難しくはありません。
業界内でも有名な業者を選ぶことが1つの方法です。
次に長く経営をしている業者を選ぶのも良い方法でしょう。
有名な業者を選ぶ理由
有名なファクタリング 会社のほとんどが、宣伝活動を行っています。
紙媒体であったり、電話営業であったり、インターネットであったり、さまざまです。
長く経営をしている業者を選ぶ理由
長く経営をしていると言うことは、しっかりと顧客がついていると言うことです。ファクタリング という性質上、何度も何度も利用することはありません。
そのため、新規でも顧客を獲得しているということです。
多くの人が利用しているということは、利用するに値する理由があるということです。
もし悪徳な経営を行っているとするならば、誰も利用しませんからね。誰も利用しないということは、そのファクタリング 会社の経営自体が傾いてしまいます。
そのため長く経営を続けられていないのです。
ということからも、長く経営を続けているファクタリング 会社を選ぶことが、ファクタリング で失敗しない方法の1つと言えます。
契約時に気を付けたいこと
ファクタリング業者はすぐに決定しない方がよいでしょう。場合によっては契約直前で断るのも自分を守る方法です。
ファクタリングを利用する際に重要なこと。いくつかあるのですがまずは手数料。次に償還請求権の有無。
直前で契約内容を変更
契約直前になり、業者によっては手数料を変更してくる可能性があります。ファクタリング利用を希望する事業者は、なるべく早く資金調達したいと考えています。つまり時間がないのです。ファクタリング会社としてもそれはわかっています。
そのため契約直前、つまり資金調達までもう時間があまり残されていない・・・というときに、「今回は初めての契約なので、手数料は若干高めにさせていただきます。」といった感じで手数料を挙げてくるという話もあります。事業者からしてみると新しいファクタリング会社を探す時間も、他の資金調達方法に頼る時間もありません。
そのため仕方なく契約をするといったケースもあるとされます。
もちろん、このようなことをしているファクタリング会社は悪い噂が広まり、長く経営を続けることは難しいでしょう。このようなことからも、長く経営を続けているファクタリング会社を選ぶことをおススメしています。
償還請求権の有無を確認
償還請求権はファクタリング契約にとってキモとなります。
つまりファクタリングで資金調達したのにも関わらず、会社が倒産してしまったとします。この場合、償還請求権がない場合には資金調達したお金をファクタリング会社に戻さなくても良くなるのです。
例えばビジネスローンの場合。契約の際に事業者自身が保証人となるケースがほとんどです。この場合、会社が倒産してしまった場合には、そのあとも借金返済を続けて行く必要があります。
どちらが得であるかは簡単に分かるものです。
そのため、契約書に償還請求権についてどのような記載がされているのかを確認したいところです。