ファクタリング契約までの流れ 事前に書類を用意することで即日資金調達も可能

優良ファクタリング業者の見分け方 悪徳業者を見分ける3つのポイントファクタリングを利用するときに知っておきたいこと

ファクタリング契約までの流れ 事前に書類を用意することで即日資金調達も可能

近年、経済産業省も推奨している資金調達方法にファクタリングがあります。

ファクタリングは売掛債権を売却して資金調達をする融資に代わる金策です。ファクタリングのメリットとして、申込から入金までのスピードが早いという点が挙げられます。

融資の場合、審査などに数週間かかってしまい、申込から融資額が入金されるまでに1ヶ月以上かかる場合もあります。ファクタリングは、最短で申し込んだ当日に資金化できることもあります。しかし即日資金化のためには、事前にファクタリング審査に必要な書類を用意する必要があります。

今回は、即日資金調達のために必要な書類や、ファクタリング契約までの流れについて詳しく解説していきます。

ファクタリングとはどのような資金調達の方法なのか?

先述したように、ファクタリングとは入金期日前の売掛債権を、第三者であるファクタリング会社に売却譲渡をして資金を調達する方法です。将来的な負債になってしまう金融機関からの融資とは、全く性質が異なります。

ファクタリング会社とは?

ファクタリング会社には3つのグループがあります。それぞれに特徴があり、ファクタリングの方法が違っています。

銀行系ファクタリング会社

メガバンクなどの銀行グループが出資もしくは運営しているファクタリング会社です。メガバンクの後ろ盾があるため、信用度も資金力も高く、ファクタリングできる金額も億単位まで可能な会社もあります。ただし、銀行系ファクタリング会社は母体が銀行であるため、売掛先だけではなく、売掛元の審査も行なわれます。財務状況によってはファクタリングできないケースもあります。

ノンバンク系ファクタリング会社

大手企業が出資しているファクタリング会社です。消費者金融業や通信業、運輸業と業種は様々ですが、日本を代表する大手企業が名を連ねています。銀行系と違い、売掛先の経営状況や売掛債権の信頼度が審査されます。

独立系ファクタリング会社

銀行系、ノンバンク系のどちらにも属さないファクタリング会社です。親会社の縛りがない分、審査基準は緩く、提出書類も簡素化されている場合が多く、スピード入金や少額ファクタリングなどにもフレキシブルに対応できる会社が多いです。

ファクタリングの種類とは?

ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあり、売掛債権を売却する過程が違います。

2社間ファクタリング

ファクタリング会社と利用者の2社間で売掛債権の譲渡を行います。

ファクタリング会社から売掛先に債権譲渡の事実を通知する義務が無いため(債権譲渡禁止条項が無い債権の場合)、ファクタリングしたことが売掛先に知られる可能性が低いというメリットがあります。しかし2社間の場合は、貸し倒れになるリスクが高いということもあり、手数料の相場自体が高めに設定されています。

参照 2社間ファクタリング

 

3社間ファクタリング

ファクタリング会社と利用者(売掛元)、売掛先の3社間で行なわれるファクタリング取引です。

売掛先に債権譲渡を承認してもらう必要があります。売掛先との関係によっては、ファクタリングしたことを良しとせずに将来的にネガティブな結果になる場合もあるため、3社間ファクタリングの利用は充分に検討が必要です。2社間に比べて貸し倒れのリスクが低いため、相場もかなり安めに設定されています。

参照 2社間ファクタリング

 

ファクタリングを利用するには?

ファクタリング会社や方法は様々ですが、どのファクタリングも手続きや提出書類に、大きな差はありません。ここでは、ファクタリング申込み(相談)からの流れと、ファクタリング審査で必要な書類について解説していきます。

ファクタリング利用までの流れ

ファクタリングで資金化するまでの流れは、

1. 相談

ファクタリング会社にファクタリングの相談をします。問い合わせ方法は、ファクタリング会社によって異なりますが、電話やメールでの相談での対応が大半です。売掛金や取引先について、必要な金額とその期日などを伝えます。

2. 申し込み

相談の結果、内容や条件などを理解した上で、取引を決断し申し込みをします。ただし、申し込みの際には必要経費を明確にした書類の確認が必須です。

3. 必要書類の提出

必要書類は、融資とは異なります。ファクタリングは、売掛債権の譲渡なので売掛金が支払われるかどうかは売掛先の信用度によります。基本的には売掛債権の証明書と、売掛先の詳細が分かるものを提出します。

4. 審査

売掛先について調査と審査が行われます。ファクタリング会社の種類によっては利用者(売掛元)の審査が行なわれる場合もあります。

5. 契約

審査でファクタリング可となることではじめて契約に進めます。2社間ファクタリングでは利用者とファクタリング会社での契約です。3社間ファクタリングでは、これに売掛先の承認が必要です。

6. 資金入金
手数料を差し引いた売掛金が入金されます。

7. 売掛金の入金額をファクタリング会社へ入金する

2社間の場合は、売掛元が、3社間の場合は売掛先からファクタリング会社に売上を入金します。

ファクタリングに必要な書類

ファクタリングでは、契約時に求められる資料があります。主な書類は以下です。

  • 商業登記簿謄本・印鑑証明書
  • 直近3年分の会社の業績が確認できる資料
  • 売掛企業先との基本契約書
  • 過去の入金の確認ができる通帳
  • 個別契約書

どの書類も融資審査ではあまり使われない書類です。ファクタリングという特殊な金融工学であるため、売掛債権に関わる内容の書類が必要なのです。

ただしなのですが、たった2つの書類だけで話を進められるファクタリング会社もあります。2つの書類とは「対象となる請求書」「直近3ヶ月の通帳」です。ただしこれはファクタリング会社によっても異なるため、確認する必要があります。

ファクタリングを利用する際の注意点

ファクタリングは融資と違い、売掛債権を売却するため返済義務も利息もありません。しかし、手数料や掛目などが発生することも踏まえて取引する心構えが必要です。

必要書類を不備なく揃えておく

初めてファクタリングの申し込みする時、必要書類の多さに戸惑うかもしれません。しかしファクタリング契約を的確に進めていくためには、書類を早急に用意することが大切です。積極的にファクタリングをすすめたい意思をアピールすることで、審査を通過する確率を上げていくことにもつながります。

また、資金調達をスピーディーに行うためにも重要です。必要書類に不明点がある場合には、ファクタリング会社とよくコミュニケーションをとって、漏れの無いように書類の準備を行なってください。

書類の中には契約書も含まれる

審査に合格したら、契約書にサインをします。しかし、契約書には難しい文言が並んでおり、中身をきちんと確認しない利用者も多いようです。また、資金調達を急ぐあまり、契約書の内容を読まずにサインをしてしまうことも少なくありません。後で思わぬ事態にならないためにも、契約書の内容は必ず確認してください。

書類をしっかり確認してスムーズにファクタリング契約を実行しよう

ファクタリング会社との契約を検討する場合、資金繰りの改善に努めることが大半です。あらかじめ必要書類を整えておくことで、審査のスピードが早まり、着実に資金調達を行うことにつながります。基本的に必要となる書類は、どのファクタリング会社でも、さほど違いはありません。

しっかりと準備を整えたうえで、申し込みや契約に臨むことがより早くファクタリングをする近道なのです。

参照 ファクタリングの審査を通しやすくするために必要な3つのポイント

 

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